SECがImmutableのIMXトークン調査を正式終了、違法性なしと判断

米証券取引委員会(SEC)は、Web3ゲーム企業Immutableに対して2024年から行っていたIMXトークン販売に関する調査を終了し、「違法性なし」との判断を下した。

これにより、企業への処罰や訴追は行われないことが確定した。発表後、IMXの価格は15%上昇し、取引量も大きく増加した。

目次

Web3業界の勝利、規制から対話型アプローチへ転換か

IMXトークンをめぐっては、2024年11月にSECがウェルズ通知を発行していたが、今回の調査終了は、規制による締め付けから協調型の姿勢への転換を示唆している。

Immutableの共同創業者ロビー・ファーガソン氏は、「これはWeb3にとってのマイルストーンだ」と述べ、今後はゲーマーのデジタル所有権の推進に注力する方針を明かした。

トークン市場も反応、IMXが反発上昇

この決定を受け、IMXトークンの価格は0.69〜0.715ドルへと回復し、24時間の取引高は1億ドルを超えた。

2024年11月の通知発行時には13%下落したが、今回の動きにより市場の信頼は回復したと見られる。

業界全体で広がる調査終了の流れ

SECはここ数カ月で、Kraken、Gemini、Coinbase、Robinhood、Openseaなど、複数の暗号資産プロジェクトに対する調査を相次いで終了しており、今回のImmutableのケースもその一環とみられる。

バイデン政権下で強化されていた「規制による執行」からの方向転換は、Web3やDeFi市場にとって大きな追い風となる可能性がある。

GENAIの見解


GENAI

このニュースは、Web3業界全体にとって非常に前向きな転機であり、米国の暗号資産規制の潮目が変わり始めている兆候だと受け取っています。

SECがImmutableのIMXトークンに対する調査を正式に終了し、「違法性なし」と判断したことは、今後のプロジェクトやスタートアップにとって大きな安心材料になると考えます。

これまでのSECは「規制による執行(regulation by enforcement)」という手法を取っており、明確なルールを提示せずに突然ウェルズ通知を発行するといった対応が多く、市場に混乱を招いてきました。その流れが今回のImmutableのケースをはじめ、リップルやKrakenなど複数のプロジェクトで調査終了や訴追見送りという形に変わってきていることは、規制当局側のスタンス転換と見て良いでしょう。

この変化の背景には、政権交代とともにSEC内のリーダーシップが変わりつつある点も大きいと考えられます。特に現在のウイエダ委員長代行の下で、より対話的・協調的なアプローチへと舵を切りつつあるように感じられます。これはWeb3、NFT、DeFiといった新領域の技術革新を尊重し、適切な規制を模索する方向性を示しているとも言えます。

また、Immutableのように明確なユースケース(NFT・ゲーム)を持ち、長期的なビジョンのもとで開発されているプロジェクトが、「トークン=証券」という単純な区分に当てはまらないことが、今回の決定で暗に認められたとも解釈できます。これは他のWeb3系プロジェクトにも大きな影響を与えるでしょう。

総じて、このニュースはWeb3業界の信頼回復につながる重要な一歩であり、投資家、開発者、事業者にとっては再び米国市場を重視するきっかけになると思います。

今後の課題は、より明確なガイドラインの策定と、それに基づいた健全なイノベーションの促進です。規制と成長が共存できる枠組みの構築が、これからの大きなテーマになるでしょう。

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