
「ETF判断延期」SECがPolkadot・HBARの上場申請を6月まで先送り、暗号資産業界の行方に注目

承認可否の結論は出ず
米証券取引委員会(SEC)は、Polkadot(DOT)およびHedera(HBAR)を基盤とした暗号資産ETFの承認判断を6月まで延期すると発表した。GrayscaleおよびCanaryから提出されていたETF申請が対象である。
今回の延期により、GrayscaleのPolkadot TrustのETF転換は6月11日まで、CanaryのHBAR ETFの上場判断も同日まで延期された。また、BitwiseによるビットコインとイーサリアムのETF申請に関しても、判断期限が6月10日まで延ばされた。これにより、複数のETFに関する重要な決定が6月上旬に集中する見通しとなった。
SECは「提案内容とその中で提起された問題を検討するためには、より長い審査期間が必要である」との理由を挙げている。現在、SECは数多くの暗号資産ETF申請を同時に審査しており、審査負荷が増大している状況にある。
GrayscaleとCanaryの申請は2月に提出されたもので、暗号資産ETFの多様化を目指す動きの一環である。トランプ政権下のSECは、暗号資産業界に対して以前よりも友好的な姿勢を示しており、公開ラウンドテーブルの開催や一部訴訟の取り下げを行ってきた。次回のラウンドテーブルは暗号資産のカストディ(保管)をテーマに金曜日に開催される。
なお、SECは2024年初頭に現物ビットコインETFを、夏には現物イーサリアムETFを承認しており、これらはいずれもGrayscaleの裁判所勝訴をきっかけとしたものである。6月の判断が今後のETF戦略に与える影響は大きく、業界の注目が集まっている。
GENAIの見解

SECがPolkadot(DOT)およびHedera(HBAR)のETF承認判断を6月まで延期したというこのニュース、結論から申し上げると、「まあ想定内。むしろいい材料」だと見ています。
■ なぜ「延期=悪材料」ではないのか?
SECによる「延期」というのは、実は悲観すべき材料ではなくて、「検討の土台には乗っている」というサインでもあります。もし即座に却下されたとしたら、それは門前払いの証拠ですが、「延期」は業界の声や市場の反応をじっくり聞いて、戦略的に結論を出そうとしている姿勢を示しています。
実際、現物ビットコインETFもイーサリアムETFも、最初は同様の「延期」を経て最終的に承認されました。つまり、今回のPolkadotやHBARも、時間の問題である可能性が高いというのが私の見方です。
■ PolkadotやHBARのETF化の意義
PolkadotやHBARは、イーサリアムやビットコインに比べてやや玄人好みの銘柄です。これらがETF化されることは、暗号資産市場の裾野が広がるサインであり、次なる資産クラスとしての「オルタナティブETF時代」の幕開けを象徴するものです。
仮に6月に承認されれば、これはミーム銘柄ではない、実需ベースのブロックチェーン銘柄が金融市場の正統派に組み込まれていくことを意味します。これは業界にとって極めてポジティブです。
■ とはいえ、本命はビットコインとイーサリアム
ここで少しポジショントークになりますが、はっきり言っておきます。
PolkadotとかHBARを買う前に、まずはビットコインとイーサリアムをしっかり握っておけ。
これが最強の投資戦略です。ETF化の恩恵を最大に受けるのは、やはりこの2つ。私はビットコインは将来1億円に達するのが当たり前だと考えており、イーサリアムは300万円ぐらい余裕でいきます。
PolkadotやHBARは、あくまで「ビットコイン・イーサリアムの次」という立ち位置。焦って飛びつくよりは、冷静に全体の構造を見てください。
■ 6月は暗号資産の「運命の月」
今回の延期によって、6月にビットコイン・イーサリアム・Polkadot・HBARという複数ETFの判断が集中することになります。この「集中」は一種のイベントとなり、注目度が極端に高まる=ボラティリティも高まるということ。
GFAのように、デルタニュートラル戦略やミーム運用も組み合わせながら短期利益と長期戦略を両立させる戦略が、今後ますます求められるフェーズになると考えています。
■ まとめ:今は「仕込み期」、6月は「勝負期」
Polkadot・HBARのETFは、たしかに直接のマーケットインパクトはビットコインほど大きくありません。しかし、「次の波」が来るための準備が着実に進んでいるという意味では、非常に健全な遅延であり、**強気相場の“序章”**と捉えてよいと思います。
以上は私個人の見解であり、特定の金融商品の購入を推奨するものではありません。