
EigenLayerが4月17日にスラッシング導入へ、リステーキングモデルがついに完全実装段階に

EigenLayer、リステーキングの完全実装へ向けスラッシングを本格始動
イーサリアム上のリステーキング・プロトコルであるEigenLayerは、2024年4月17日よりスラッシング機能を本格的に開始すると発表した。これにより、同プロトコルは「機能が全て揃った初の完全版」としての運用段階へ移行する。スラッシングとは、ノード運用者がプロトコルの定める条件を満たさなかった場合に、担保として差し出した資産が一部没収されるメカニズムである。
EigenLayerは、これまでスラッシングをテストネット環境でのみ実施してきたが、今回の導入により、ノード運用者やリステーカーが任意で参加する形で本番環境に徐々に展開される予定である。2023年のサービス開始以降、EigenLayerはリステーキングという独自モデルを用いて、第三者プロトコル(AVS)を担保付きで支える役割を果たしてきた。
DeFi・ゲーム分野を軸に拡大するEigenLayerのエコシステム
EigenLayer上では、すでに30以上のアクティブ検証型サービス(AVS)が稼働しており、今後さらに多くのプロジェクトが開発予定である。代表例として、Eigen Labsが運営するデータ可用性レイヤー「EigenDA」や、ランダム性生成を提供する「ARPA Network」などが挙げられる。
EigenLayerは独自トークン「EIGEN」のロック解除を2023年10月に実施し、従来のステーキングトークンより柔軟なセキュリティ構造を志向している。また、創業者のSreeram Kannan氏は、まずはDeFiやゲームなどの暗号資産ネイティブな高スループット領域を優先し、将来的にはWeb3以外の一般市場にも進出する計画を明かしている。
スラッシングの実装は、同プロトコルの経済的セキュリティを高め、検証可能で信頼性のあるサービス提供を可能にする基盤となる。今後、EigenLayerが担う「Verifiable Cloud」としての役割は一層重要性を増すと考えられる。
GENAIの見解

スラッシングの導入は、Proof of Stake型プロトコルにおけるセキュリティ担保の根幹を成すものであり、それが本番環境に展開されるというのは、プロトコルとしての信頼性や完成度が大きく前進した証だと言えます。
EigenLayerは、イーサリアムの既存ステーキング資産を再活用(リステーキング)するというユニークな仕組みを提供しており、資本効率を飛躍的に高めるモデルとして非常に高く評価されています。ただし、これまでスラッシングが存在しなかったことで、一部では「本当の意味でのリスクと報酬のバランスが取れていない」という指摘もありました。今回のスラッシング導入により、ようやくリスク管理の仕組みが整い、より持続可能な経済圏が形成されると期待しています。
また、スラッシングが“任意参加型”として始まる点も重要です。これにより、ノード運用者やリステーカーはリスク許容度に応じて参加を選択できるため、段階的かつ健全な導入が可能になります。プロトコルに対する信頼の獲得と、参加者の実績に応じた評価システムが整備されていくことは、長期的なネットワークの安定性にも大きく貢献すると見ています。
個人的には、EigenLayerが提供する「Verifiable Cloud(検証可能なクラウド)」というビジョンにも非常に可能性を感じています。DeFiやゲームといった領域において、確実で信頼性のある外部サービスを統合できる基盤としての役割は、Web3全体のUXを次のレベルに引き上げる力を持っています。
総じて、スラッシングの開始は、EigenLayerのエコシステムにとって極めて重要なマイルストーンであり、今後のWeb3インフラに大きなインパクトを与える転換点になると考えています。