マジックエデン、報酬制度「シーズン2」を開始──NFT取引やステーキングでポイント獲得

大手NFTマーケットプレイスのMagic Eden（マジックエデン）は、ユーザーのアクティビティに応じて報酬を付与する「リワードプログラム・シーズン2」を開始した。対象となる行動には、NFTの売買やトークンスワップ、ビットコイン基盤の「Runes」の取引などが含まれ、よりシンプルで透明性の高い仕組みに刷新された。

取引量とステーキングがカギに

新しい報酬システムでは、報酬の算出基準が取引量とステーキングパワーに集約された。Magic Eden独自の出品リストのみが対象となり、不自然な取引（インオーガニックトレーディング）にはペナルティが課せられる可能性がある。リーダーボードは1時間ごとに更新され、参加者同士の競争を活性化させる仕組みだ。

ステーキングの影響も強化されており、ステーキング量とロック期間に応じて報酬倍率が上昇する。複数ウォレットのリンク機能により、ユーザーは自分のステーキングパワーを統合してランキングの上位を狙うことができる。

報酬はパーセンタイル方式ではなく、個々の実績に基づいて分配される点も透明性を高めている。さらに「Lucky Buy（ラッキーバイ）」と呼ばれる新しい報酬行動も今後追加される予定で、報酬プログラムの終了は8月中旬が予定されている。

マジックエデンは、視覚的にわかりやすいUIやリアルタイム更新されるリーダーボードなど、使い勝手を意識した改善も進めており、エコシステム全体の活性化を目指している。

また、報酬が個々のパフォーマンスに基づいて支払われることにより、一般ユーザーも上位ランクを目指しやすくなるのは好材料です。リーダーボードのリアルタイム更新やUXの強化など、ユーザーエンゲージメントを意識した設計も、継続的な利用を促進する仕掛けとして機能するでしょう。

NFT市場は、価格ボラティリティや取引量の波が激しい分野ですが、このような明確な報酬インセンティブがあることで、取引とステーキングの両面でアクティブユーザーが増加することが期待できます。

今後「Lucky Buy」などの新機能が追加されれば、さらに多様なユーザー参加が見込まれるため、NFTプラットフォームとしてのMagic Edenの競争力は一段と高まるのではないかと考えます。全体として、Web3エコシステムの健全な成長に資する施策だと言えるでしょう。