Uniswap、1億7700万ドルの資金調達に成功──手数料還元導入に向けた動きも本格化

Uniswap財団が1億7,700万ドル相当の資金調達に成功し、フィースイッチ（手数料還元）実現に向けた準備が進み始めた。これは、Uniswapの2つの新たなガバナンス提案が圧倒的多数で可決された結果である。

Uniswap財団、ガバナンス可決で1億7,700万ドル調達

今回の可決により、約2,900万UNIトークン（約1億9,800万ドル相当）がUniswap財団に配布され、主にUniswap V4とUnichainの成長支援、そしてプロトコルの収益化に向けた取り組みに活用される見通しである。

この動きは、Uniswapエコシステムの強化に直結し、DeFi市場における同プロトコルの競争力向上にもつながるとみられている。

フィースイッチ導入に向けた具体的な動き

背景には、長年議論されてきた「フィースイッチ」実装への期待がある。

フィースイッチは、Uniswapプロトコルの収益をトークン保有者やデリゲーターに還元する仕組みであり、これまで何度もガバナンスフォーラムで検討されてきたが、正式な可決には至っていなかった。

ガバナンス提案#83「Uniswap Unleashed」の詳細と戦略

今回の提案では、財団が法的な明確性を確保するための法人設立の可能性を探ることが盛り込まれた。これにより、最適な形でフィースイッチを実現するための新たな提案が今後準備される予定である。

これによって、将来的にUniswapの収益がコミュニティへ直接還元される道筋が開かれる可能性が高まった。

Uniswapプロトコルはこれまでに累計44億ドル以上の収益を生み出しており、直近1年間でも10億ドル以上の収益を上げている。市場では今後のフィースイッチ実装と、そのインパクトに注目が集まっている。

これまでUniswapは巨大な取引高を誇りながらも、トークン保有者に収益を還元する仕組みがなく、投資家からはその点を懸念する声もありました。今回のガバナンス可決によって、収益還元が現実味を帯びてきたことは、DeFi業界全体にも大きな影響を与える可能性があります。

また、1億7,700万ドルという規模の資金調達は、Uniswap財団の今後の開発やエコシステム拡大において非常に心強い原資となるはずです。

個人的には、これが他のDeFiプロジェクトにもフィースイッチ導入や、ガバナンス強化の流れを促すきっかけになるのではないかと感じています。今後の進展を楽しみにしています。