マイケル・セイラー氏のStrategy社、ビットコイン130枚を追加購入

Strategy社が最新のビットコイン購入により、総保有数を49万9,226BTC（約414億ドル相当）に拡大した。これにより、同社は依然として世界最大のビットコイン保有企業の座を維持している。

ビットコイン市場と企業戦略への影響

今回の買い増しにより、Strategy社はビットコイン全供給量の約2.4%を保有することとなった。

発表直後、ビットコイン価格はわずかに上昇したが、その後0.3%下落し、82,921.51ドルで取引されている。年初来で同社のビットコイン投資利回りは6.9%に留まり、2025年までの15%という目標には届いていない。

なぜ少額の買い増しが行われたのか

今回の130BTCの購入は、2020年以降で最も小規模な買い増しである。

この買い増しは、同社が開始した「STRK ATM」と呼ばれる新たな資金調達プログラムによって行われた。ATMオファリングにより、同社は市場価格に応じて柔軟に株式を市場で売却し、最大210億ドルの資金を調達する計画である。

今後の長期計画とマイケル・セイラー氏の意向

Strategy社は今後3年間で420億ドルを調達し、ビットコインの保有をさらに拡大する長期戦略を掲げている。セイラー氏はこれまでも米国政府に対し、ビットコインを国家の戦略的準備資産とすることを提唱しており、先月は米国が供給量の20%を取得する可能性にまで言及した。

今後もStrategy社は、市場の動向に左右されずビットコインの買い増しを続ける方針であり、同業他社との差をさらに広げる構えである。

また、「STRK ATM」による資金調達を活用している点も注目しています。市場価格に応じた柔軟な資金調達手法を取り入れることで、市場環境に合わせた安定的な資金運用が可能になり、他の上場企業にとっても一つのモデルケースになりそうだと感じます。

さらに、ビットコインが米国の「戦略的準備資産」になるべきだというセイラー氏の意見も、今後の政策や市場に与える影響を考えると非常に示唆に富んでいます。暗号資産が国家戦略の一部として語られる時代が本格化しつつあるのではないかと感じました。