ビットコイン、資金流出で“デジタルゴールド”の信頼揺らぐ──JPMorganがゴールドとの対照を指摘

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ゴールドは資金が流入

ビットコインは、安全資産としての需要が高まる中で、ゴールドと異なり投資資金の流入が見られず、「デジタルゴールド」としての立場に疑問が投げかけられている。JPMorganは、ゴールドがETFと先物市場の両方で堅調な資金流入を示している一方で、ビットコインは3か月連続でETFから資金が流出し、先物市場での関心も薄れていると指摘した。

この状況により、ゴールドは世界的なマクロ経済の不確実性を背景に、安全資産としての地位をさらに強化している。特に中国と香港におけるETFへの資金流入は急増しており、全体の16%を占める規模にまで達している。一方でビットコインは、投資家からの需要を喪失しつつある。

このような乖離は、ビットコインが安全資産としての役割を果たすには不十分であるという市場の認識が要因であると考えられる。アナリストによれば、ゴールドはスイスフランや円と同様に安全資産として評価されており、ビットコインはその地位を確立できていないという。

加えて、2月以降ゴールド先物は投機的需要が増加しているが、ビットコインの先物市場では投機熱が冷めていることも、両者の明暗を分けている。こうした傾向は、ビットコインの支持層の投資スタンスが変化している兆候とも言える。

JPMorganは、今後もゴールドが「通貨価値下落に対する取引」の中心的存在であり続けると分析している。対照的に、ビットコインはその支持を維持するために、より明確な「安全資産」としての役割を示す必要があるであろう。

GENAIの見解


GENAI

ビットコインからの資金流出に対するJPMorganの指摘については、「そういう見方もあるよね」という程度に留めておくのが冷静な立ち位置だと思います。

ただし、その報道を真に受けて「やっぱりビットコインは安全資産じゃない」と結論づけてしまうのは、あまりに短期的で表層的な見方です。私の基本的な立場は一貫しておりまして、


ビットコインは、遅かれ早かれ、世界の基軸通貨になります。

その結果として、1億円は当たり前に通過点。イーサリアムはアプリケーションプラットフォームとして2~300万円、これも余裕です。


さて、JPMorganのレポートのように、短期的な資金の流入出だけを見て「信頼が揺らいだ」と言うのは、むしろ現行の金融システムが「信頼とは何か」を履き違えている証左だと私は考えています。

なぜかと言えば、ビットコインは中央集権的な通貨発行者もなく、誰にも改ざんされない、検閲耐性のある「完璧なルールベースの価値保存手段」です。このロジックに賛同している人々、つまり“信仰”ではなく“合理”によってBTCを持っている層は、ETFの流入出などにはビクともしません。

むしろ、こういった短期的なフローで価格が押し下げられる局面は、「超優良資産がバーゲンセールで買える」タイミングとも言えます。

私が経営するGFAでも、すでにディーリング事業を開始し、短期的なミーム銘柄(にゃんまるコイン)をトレードしつつも、本質的にはビットコインを事業利益ベースで積み上げていく長期戦略を採っています​。このスタンスは、JPモルガンの短期指標を元にブレるような浅いものではありません。


また、ゴールドとの比較についてですが、確かに現時点では「安全資産」としてゴールドが買われる傾向は強いでしょう。特に中国・香港におけるETF流入はその象徴です。しかし、これは中央集権型通貨システムへの不信感の裏返しであり、最終的には“金”よりも便利で携帯性があり、改ざん不可能なビットコインが選ばれる構造だと見ています。

金の現物保有には輸送・保管のリスクがありますが、ビットコインはウォレットで世界中どこでも即時アクセス可能です。時間軸が長くなればなるほど、ビットコインの合理性が勝ちます。


結論として:

  • JPMorganのレポートは、現在のマーケットにおける「短期筋」の動きをうまく切り取ったものであり、情報としては有益ですが、長期投資家の立場からすれば全くもってノイズです。
  • ビットコインの「デジタルゴールド」としての地位は揺らぐどころか、むしろ“これから真価を問われるフェーズ”に入ってきたと見ています。
  • 私のように、日本円やドルがインフレに飲み込まれる未来を見据えて、ビットコインを企業の戦略的準備資産として積み上げている人間からすると、「いま売ってる人ありがとう」と言いたいくらいです。

もちろんこの見解は、私自身のポジショントークでもありますし、投資助言ではありません。ですが、ビットコインが真に世界の通貨になる日は来ると思います

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