Tetherが8,888BTCを追加購入、総保有量が92,647BTCに到達

ビットコイン購入戦略を継続

Tetherは2025年第1四半期に8,888BTCを購入し、総保有量を92,647BTC（約78億ドル）に増加させたことを4月1日に発表した。オンチェーンデータによると、これらのビットコインは3月31日にTetherの主要ウォレットに一括で移動された。

The Blockの報道によれば、Tetherは通常、四半期を通じてBTCを積み立て、四半期末に主要ウォレットへ移動する。今回の購入額は約7億3,500万ドルで、1BTCあたりの平均購入価格は約82,696ドルと算出される。

現在、TetherのステーブルコインUSDTの時価総額は約1,440億ドルに達しており、同社の準備資産総額もそれに相当する。これにより、ビットコインは同社の準備資産の約5.5%を占めることとなり、最新の準備資産報告と一致している。

Tetherのビットコイン投資は、準備資産の分散と価値保全を目的とした戦略の一環とみられ、市場における影響力をさらに強めている。

なぜかというと、Tetherのような巨大なステーブルコイン発行企業がビットコインを準備資産として積極的に取り入れていることは、ビットコインの価値が「デジタルゴールド」としてさらに確立されている証拠だからです。彼らの準備資産の中で5.5%がビットコインになっているというのは、これまで以上にBTCが「安全資産」として認識されつつあることを示しています。

ポイントは3つあります。
① Tetherのビットコイン購入は市場の流動性を減少させる
Tetherの購入は、BTCの供給を市場から吸収することになります。これは、ビットコインの「売り圧」を減らし、価格を押し上げる要因になります。

② 機関投資家の追随を呼び込む可能性
Tetherほどの企業がBTCを積み増すということは、他の機関投資家にも「ビットコインをポートフォリオに入れなければいけない」という心理的なプレッシャーを与えます。過去にはMicroStrategyがBTCを買い増すたびに、他の企業も続いたケースがありました。

③ BTCの価格上昇を見越した戦略的行動
TetherはUSDTの発行益（シニョリッジ）を活用し、BTCを買い増しています。つまり、彼らは「BTCの価格が今後上がる」と確信しているからこそ、これだけの大規模な買い増しを続けているわけです。

私自身も、GFAの中期経営計画において「ビットコイン保有量の最大化」を掲げています​。今後、Tetherのような企業の動きはますます加速するでしょうし、我々もこの波にしっかり乗っていくつもりです。

結論として、Tetherの今回のBTC買い増しは、長期的に見れば「ビットコイン1億円時代」への布石のひとつです。これはもう、確実に来る未来ですね。