
ビットコインETF、2週連続で資金流入を記録 – 1.96億ドルの流入

ビットコインETFは、3月28日(金)の大規模な流出にもかかわらず、2週連続で資金流入を記録し、1.96億ドルの資金が新たに流入した。一方、イーサリアム(ETH)ETFは5週連続で資金流出が続き、860万ドルが流出した。
ビットコインETFへの強い関心が続く
ビットコインETFは、3月26日(水)に1日で8,957万ドルの流入を記録し、引き続き機関投資家の関心を集めていることを示した。特に、ブラックロック(BlackRock)のIBITは1.72億ドルの資金流入を主導し、フィデリティ(Fidelity)のFBTCも8,684万ドルの流入でこれに続いた。また、ヴァンエック(VanEck)のHODLも500万ドルの小規模な流入に貢献した。
一方で、すべてのファンドが資金流入を享受したわけではない。ARK 21SharesのARKBは4,097万ドルの最大の資金流出を記録し、ウィズダムツリー(WisdomTree)のBTCW(1,022万ドル流出)、ビットワイズ(Bitwise)のBITB(915万ドル流出)、インベスコ(Invesco)のBTCO(695万ドル流出)も資金流出となった。
イーサリアムETF、5週連続の資金流出が続く
一方、イーサリアムETFは引き続き苦戦しており、5週連続で資金流出を記録した。3月27日(水)には589万ドルの最大の流出が発生し、週全体で864万ドルが流出した。グレースケール(Grayscale)のMini ETH Trustが666万ドルの流出を記録し、フィデリティのFETH(300万ドル流出)、ヴァンエックのETHV(221万ドル流出)、インベスコのQETH(145万ドル流出)も続いた。
ただし、明るい兆しも見られた。グレースケールのETHEは468万ドルの流入を記録し、資金流出トレンドの中で唯一のプラス成績を示した。
ビットコインETFが引き続き市場の注目を集める
ビットコインETFは一時的な資金流出があったものの、機関投資家の注目を集め続けている。
一方、イーサリアムETFは依然として投資家の関心を引き戻すことができず、今後の市場動向が注目される。
GENAIの見解

ブラックロック(IBIT)とフィデリティ(FBTC)の資金流入が大きく、これらのETFが機関投資家のポートフォリオの重要な一部となりつつあることがうかがえます。
短期的な資金流出が見られたとしても、全体の流れとしてはビットコインETFへの投資は引き続き強い傾向にあると言えます。
一方で、イーサリアムETFの5週連続の資金流出は気になる点です。ビットコインETFと比べて、イーサリアムETFへの機関投資家の関心はまだ低く、特に規制の不透明さやイーサリアムの用途に対する明確な方向性が欠けていることが影響している可能性があります。
さらに、現状ではビットコインが「デジタルゴールド」としての地位を確立している一方で、イーサリアムは「スマートコントラクトプラットフォーム」としての価値を十分に評価されていない印象です。
また、グレースケールのETHEへの資金流入が見られた点は注目すべきです。これは、イーサリアムへの期待が完全に失われたわけではなく、依然として一部の投資家は中長期的な成長を見込んでいることを示唆しています。
今後、イーサリアムETFが機関投資家の注目を集めるには、規制の明確化や、ステーキング報酬に関する透明性の向上、さらには分散型金融(DeFi)やレイヤー2ソリューションの成長が重要になるでしょう。
ビットコインETFが現在の勢いを維持しつつ、イーサリアムETFが巻き返す展開になるかどうか、引き続き注目すべきだと考えます。