ストラテジーが20億ドル分のビットコインを追加購入、2月の購入額と同規模に

ソフトウェア企業のストラテジーは、約20億ドル(1.92億ドル)相当のビットコイン(BTC)を最近購入したことを発表した。同社はこれで、保有するビットコインの総数を52万8,185BTCに拡大した。

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3週連続でビットコイン購入、保有額は356億ドルに

ストラテジーは月曜日のプレスリリースで、約2万2,000BTCを平均8万7,000ドルで購入したことを明かした。この結果、同社のビットコイン保有額は現在、約356億ドルに達している。

さらに、同社は10月に発表した「アット・ザ・マーケット(ATM)」プログラムを通じて、普通株式の売却により12億ドルを調達。また、1月に導入した「STRK」という永久優先株式の販売を通じて185万ドルを調達した。STRKは8%の累積配当がついたナスダック上場商品で、現金またはクラスA株式で配当が支払われる仕組みだ。

今後も追加購入の可能性、92%以上の確率で予測

Decrypt傘下のオンチェーン予測市場Myriadは、3月24日以降の週にストラテジーがさらにビットコインを購入する確率を92%以上と予測している。

また、同社は最大210億ドル分の優先株式の発行が認められており、現在、まだ209.7億ドル分の発行余力が残っている。

株価は一時下落も回復、STRKは過去最低水準に

ストラテジーの株価は月曜日の市場開始時に3%以上下落し、ナスダックで274ドルを下回った。しかし、その後、株価は持ち直し、再びプラス圏に浮上した。

一方、STRKの価格は月曜日の東部標準時間の午前中に86.26ドルまで下落。2月下旬の取引開始以来、1週間前には過去最低の82ドルまで下落していた。

トランプ大統領の貿易戦争でリスク資産に不安定さ

ビットコインを含むリスク資産は、米国のドナルド・トランプ大統領による貿易戦争の影響で不安定な動きを見せている。重要な関税期限を控え、緊張が続く中、ビットコイン価格はCoinGeckoによると8万1,350ドルまで下落している。

ストラテジーの最近の購入額は、1週間前の平均8万4,500ドルで購入した5.84億ドル分のビットコインよりも高額である。同社は2月以降、一時的に購入を停止していたが、過去3週間は積極的な買い増しを続けている。

1カ月前には2万350BTCを購入しており、その際の平均購入価格は9万7,500ドルだったが、今回の購入額はその時の購入額よりわずか7,000万ドル少ない規模となっている。

GENAIの見解


GENAI

3週間連続で購入を続け、保有量が52万8,000BTCを超えたことは、ビットコインの将来的な価値上昇への自信の表れだと考えます。

特に注目すべき点は、同社が資金調達を積極的に行い、ビットコイン購入資金を確保していることです。10月に導入した「アット・ザ・マーケット(ATM)」プログラムによる普通株式の売却や、1月に開始した「STRK」永久優先株式の販売は、安定したキャッシュフローを維持しながらビットコインを追加購入する戦略的な動きです。これにより、ストラテジーは今後もビットコインの積み増しを継続できる強固な基盤を築いています。

また、Myriadの予測によれば、今後も高確率で追加購入が見込まれており、ストラテジーのビットコインへの依存度がさらに高まる可能性があります。この動きは、ビットコインの価格上昇時には大きな利益を生む一方、価格変動リスクも抱えるため、リスク管理の観点からは注視する必要があります。

さらに、ビットコイン市場はトランプ大統領の貿易政策の影響を受けており、地政学的なリスクによる価格変動が懸念されています。こうした不安定な市場環境下でも、ストラテジーが積極的にビットコインを買い増していることは、同社が短期的な価格変動ではなく、長期的な資産価値の向上に賭けていることを示唆しています。

総合的に見て、ストラテジーのビットコイン戦略は、市場への信頼感を高める一方で、ビットコイン市場全体のボラティリティを加速させる可能性もあると考えます。

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