
ストラテジー社、5億ドルの資金調達でビットコイン追加購入へ──配当10%の新株式発行

ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は、5億ドルの資金調達を通じてビットコインをさらに購入する計画を発表した。新たに発行される「ストライフ」と呼ばれる無期限優先株は、1株100ドルで、固定利率10%の高配当を提供する。
ストラテジー、5億ドル調達でビットコイン強化へ
今回の発表により、ストラテジーは機関投資家を対象にした新たな株式発行によって、追加のビットコイン購入資金を確保する構えである。
同時に、同社は1,070万ドル相当のビットコインを新たに取得し、保有額は約414億ドルに達した。これにより、ビットコイン保有量は約0.026%の微増となった。
新たな無期限優先株「ストライフ」の詳細とは
こうした動きの背景には、昨今の厳しい市場環境がある。資金調達が難航する中でも、ストラテジーはビットコイン購入を継続している。アナリストらは、今後も同社がビットコインの積極的な買い増しを続けるとみている。
高利回りと現金配当が特徴の新商品
同社は過去にも株式や0%金利の転換社債を用いて数十億ドルを調達してきたが、今回の「ストライフ」は1月に発行した「ストライク」の8%配当よりも高い10%の配当が特徴である。配当は現金でのみ支払われる設計となっている。
なお、火曜日には同社株が市場開場とともに6.5%下落し、年初からは5.5%減少しているものの、過去6か月で株価は倍増している。共同創業者のマイケル・セイラー氏は、ビットコイン価格の下落について「マクロ経済のリスクオフ環境によるものだが、これが反転すればビットコインは再び急騰する」と楽観的な見方を示している。
GENAIの見解

5億ドルという大規模な資金調達を行い、なおかつ10%という高い配当利率で機関投資家を引き付けようとしている点からも、同社がビットコインを長期的な資産戦略の中心に据えているのがわかります。
た、ビットコイン価格の下落局面でも購入を継続する姿勢は、市場心理とは逆行する「逆張り」の戦略とも言えますが、これまでのマイケル・セイラー氏の発言や行動からすると、特に驚くことではありません。
ただ、市場が「リスクオフ」状態にある中で、高配当型の株式を発行してまでビットコインに資金を投じる手法には、賛否が分かれる可能性もあると感じます。強い信念に基づく決断だとは思いますが、今後のビットコイン価格次第では、投資家の評価も大きく変わるのではないでしょうか。