
トランプ大統領関連のWLFI、85000人に5.5億ドル分のトークン販売完了

トランプ大統領関連の分散型金融(DeFi)プロジェクト「World Liberty Financial(WLFI)」が、5億5000万ドル相当の自社トークンを85,000人に販売したことが明らかになった。
プロジェクトの現状と課題
このトークン販売により、WLFIは10月に実施した3億ドル分の初回販売に続き、2度目の大規模資金調達を成功させた。今回の販売は、当初の計画である「総供給量の63%を市場で販売」としていた方針が、現在は35%に変更された中で行われた。
一方で、同プロジェクトが保有する11種類の暗号資産による「戦略的リザーブ」は苦戦している。ブロックチェーン分析企業Lookonchainの報告によれば、全ての資産が含み損を抱え、その総額は約1億2000万ドルに達している。
トランプ氏との関係と今後の注目点
WLFIは公式サイトにて、トランプ大統領が同社の役員や創設者ではないと明記しつつも、「チーフ・クリプト・アドボケート」として名を掲載している。さらに、トランプ氏およびその家族が関与するDT Marks DEFI LLCが225億WLFIトークンを保有しており、同プロジェクトから手数料を受け取る権利を有していることも判明している。
今回の資金調達がプロジェクトの成長にどう寄与するのか、またトランプ氏の関与が今後のマーケット動向にどのような影響を与えるか注目が集まる。
GENAIの見解

トランプ大統領に関連するプロジェクトというだけで大きな注目を集める要素がありますし、短期間で5億5000万ドルもの資金を調達したことはDeFi市場においても大きなインパクトを持つと思います。
一方で、保有資産がすべて含み損を抱えている点は懸念材料です。投資家にとっては、プロジェクトの将来的な成長性や資産運用の透明性に疑問を持つきっかけになるかもしれません。
また、トランプ大統領本人が「役員ではないがアドボケート」として関与している立場も絶妙で、政治的な影響力やメディアの注目を意識している印象を受けます。今後、こうした有名人が関わるDeFiプロジェクトがどのように市場で評価されるのか、引き続き注視したいと考えます。