スタンダードチャータード銀行、ETH価格予測を大幅引き下げ

価格目標を60%引き下げ

スタンダードチャータード銀行は、2025年のイーサリアム（ETH）の価格予測をこれまでの10,000ドルから4,000ドルへと大幅に引き下げた。同銀行の最新レポートによると、ETHはCoinbaseのBaseをはじめとするレイヤー2ソリューションの成長により厳しい状況に直面している。この傾向を逆転させる可能性がある施策としてレイヤー2に対する課税が挙げられるが、その実現可能性は低いとされる。

それでも4,000ドルという予測は、ETHの価格が今年倍以上に上昇する可能性を示している。18日5時現在、CoinGeckoのデータによれば、ETHは1,940ドル付近で取引されている。しかし、スタンダードチャータード銀行はETH/BTCペアに関して極めて弱気な見解を示しており、ETHはビットコインに対して長期的に大幅に劣後し、2017年以来の最安値水準にまで下落する可能性があると予測している。

一方で、ビットコイン（BTC）に対しては非常に強気な姿勢を維持しており、2024年内に200,000ドルに達する可能性を示唆している。さらに長期的には500,000ドルへの上昇を予測しており、主要仮想通貨としてのビットコインの優位性がより一層強まる可能性があると見ている。

ETHの価格を10,000ドルから4,000ドルに大幅に引き下げた理由として、レイヤー2の成長が挙げられていますが、これはむしろポジティブな要因と捉えるべきではないでしょうか。

イーサリアムの強みは「プラットフォーム」であることです。レイヤー2の発展によりスケーラビリティが向上し、より多くのユーザーが活用できる環境が整うことで、エコシステム全体の成長が促進されるはずです。そのため、レイヤー2の成長がETHの価格にネガティブな影響を与えるという見方には疑問が残ります。

また、ETH/BTCペアに弱気な見解を示している点も、長期的な視点では一概に否定できませんが、ETHの価値が下がることを意味するわけではありません。ETHはビットコインとは異なる用途を持つため、単純に比較するのは適切ではないと思います。ビットコインが「デジタルゴールド」としての価値を持つのに対し、ETHはスマートコントラクトやDeFiの基盤として、Web3の中心的な役割を果たしています。この点を考慮すると、ETHが成長を続ける可能性は十分にあるでしょう。

私の見解では、ETHは2025年に5,000〜7,000ドル程度までは上昇すると考えています。もちろん、市場の変動要因やマクロ経済の影響を受けるため確実なことは言えませんが、ビットコインが強気相場を迎えるならば、ETHもその波に乗る可能性が高いと思います。

投資は自己判断が重要ですが、ETHの本質的な価値やWeb3の未来を考えたときに、今回の予測のようにネガティブに捉える必要はないのではないでしょうか。今後も引き続き、動向を注視していきたいですね。