バイナンスのサプライズ上場でViction（VIC）が81%急騰

バイナンスがViction（VIC）の先物取引を開始すると発表し、VICの価格が急上昇した。現在、過去24時間で81%の上昇を記録し、0.36ドルで取引されている。

バイナンスがVICの先物取引を開始

世界最大の仮想通貨取引所であるバイナンスは、新たにViction（VIC）の先物取引を最大75倍のレバレッジで提供すると発表した。VICは以前「TomoChain」として知られていたが、2023年11月に「Vision」と「Victory」を組み合わせた名称「Viction」にリブランドされた。

この発表を受けて、VICの市場価格は急騰。執筆時点で時価総額は4,230万ドルに達し、暗号資産ランキングでは694位となっている。

Victionとは？その特徴と技術

Victionは、ゼロガス手数料、高度なセキュリティ、スケーラビリティの向上を特徴とするレイヤー1ブロックチェーンである。同プロジェクトは、150のマスターノードを利用したProof-of-Stake（PoS）コンセンサスを採用し、Web3の普及を目指している。

また、Victionは「Viction World Wide Chain」という独自のエコシステムを構築しており、複数のアプリケーションチェーンが並行して稼働し、共通の決済レイヤーに結びつけられている。昨年には4,000,000のオンチェーンアドレスを突破し、150のプロジェクトをオンボードしたと報告されている。

今後、Victionがどのように市場での地位を確立し、さらなる成長を遂げるかに注目が集まる。

今回のバイナンスによるViction（VIC）のサプライズ上場は、典型的な「上場ポンプ（価格急騰）」の動きを示していると思う。バイナンスの取引量と影響力を考えれば、特に小規模なプロジェクトにとっては大きな市場の注目を集めるチャンスであり、今回のVICの81%急騰もその影響だろう。

一方で、短期的な価格上昇の後に調整が入るケースも多いため、このまま上昇を続けるのか、それとも一時的な熱狂に終わるのかは慎重に見極める必要がある。また、Victionのゼロガス手数料やPoSによるセキュリティ強化といった技術的な特徴が、実際にどれだけの実用性を持ち、広く採用されるかも重要なポイントだ。

今後、バイナンス上場の影響がどれほど長期的な成長につながるのか、Victionのエコシステム拡大とともに注目していきたい。