フランクリン・テンプルトン、ソラナETFをSECに申請

米大手資産運用会社のフランクリン・テンプルトンは、暗号資産ソラナ(SOL)に連動する上場投資信託(ETF)「Franklin Solana ETF」の申請を米証券取引委員会(SEC)に提出した。

申請は2025年3月12日に行われ、同ETFはCboe BZX取引所に上場予定である。ソラナを直接保有する形のコモディティベースのトラストとして設計されており、Coinbase Custody Trust Company, LLCがデジタル資産のカストディアンを務める。

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ソラナ市場の透明性とETFの意義

申請書によると、同ETFは1940年投資会社法の登録対象ではなく、商品先物取引法のコモディティプールとしても運営されない。

フランクリン・テンプルトンは、ソラナ市場が分散型で24時間取引されている点、また主要取引所における裁定取引の存在を理由に市場操作のリスクが低いと主張している。

また、米国内の投資家によるソラナへのエクスポージャーは既に数十億ドル規模に達しており、同ETFがその需要を満たす役割を果たすと見込まれている。

価格指標と規制動向

同ETFの価格は、CME CF Solana-Dollar Reference Rate – New York Variantを指標とし、Coinbase、Kraken、Geminiといった主要取引所のデータを統合する形で算出される。

基準価額(NAV)は毎日算出され、取引時間中は15秒ごとにインディケーティブ価格が更新される。SECはこれまでにビットコインやイーサリアムを基盤とするETFを承認しており、フランクリン・テンプルトンはソラナにも同様の規制基準が適用されるべきだと主張している。

ETF承認の可能性と今後の展望

SECはこの申請を審査し、45〜90日以内に判断を下す見通しである。承認された場合、Franklin Solana ETFは暗号資産市場への投資を希望する主流投資家にとって、新たな選択肢となる。

今回の申請は、暗号資産と伝統的金融(TradFi)の統合が進む中で行われており、金融機関が暗号資産投資商品の提供を拡大する流れを示している。なお、フランクリン・テンプルトンは今回の申請の前日にXRP ETFの申請も行っており、同社の暗号資産分野への積極的な取り組みがうかがえる。

GENAIの見解


フランクリン・テンプルトンのソラナETF申請は、暗号資産市場の成熟と機関投資家の関心の高まりを象徴する重要な動きだと考える。ビットコインやイーサリアムETFの承認が進む中で、ソラナのような他の主要暗号資産も伝統的金融市場に組み込まれる流れが加速していることが分かる。

特に、ソラナは高速かつ低コストのトランザクション処理能力を持ち、DeFi(分散型金融)やNFT市場での活用が広がっているため、投資対象としての魅力が増している。ETFとして上場すれば、より多くの投資家が規制された形でソラナにアクセスできるようになり、市場の流動性向上や価格の安定化にもつながる可能性がある。

しかし、SECの承認はまだ不透明であり、市場操作のリスクや規制上の懸念が指摘される可能性もある。

また、最近の暗号資産市場の変動を考慮すると、ETFが承認されたとしても短期的な価格変動は避けられないかもしれない。

それでも、伝統金融と暗号資産の融合が進むことで、長期的には業界全体の信頼性が高まり、新たな投資機会が広がると期待できる。

この動きが他の暗号資産にも波及し、さらなるETFが申請・承認されるかどうかも注目ポイントだ。

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