大手資産運用会社VanEck、Avalanche（AVAX）ETFをデラウェア州で申請

米国の大手資産運用会社VanEckが、Avalanche（AVAX）の上場投資信託（ETF）をデラウェア州で申請した。

AVAX ETFの申請内容と背景

今週提出された書類によると、新たなETFはEthereum（ETH）のライバルであるAvalanche（AVAX）の価格に連動する可能性がある。

VanEckは現在、ビットコイン（BTC）およびイーサリアム（ETH）のETFを提供しており、ソラナ（SOL）ETFの申請も行っているが、まだ承認は得られていない。同社のデジタル資産リサーチ責任者であるマシュー・シーゲル氏は、SOLの申請はドナルド・トランプ氏の大統領選勝利を見据えた戦略だと昨夏に発言していた。

また、VanEckは「オンチェーン・エコノミーETF」の申請も行っている。このETFはデジタル資産自体には直接投資せず、先物契約やデジタル変革企業などのデジタル資産関連の金融商品に焦点を当てるものとなる。

AVAX市場とETF承認の見通し

AVAXの現在の価格は17.81ドルで、過去24時間で6.5%以上上昇しているが、過去7日間では11%以上下落している。

米証券取引委員会（SEC）は2024年1月に初のスポット型ビットコインETFを承認し、市場には数十億ドル規模の資金が流入した。その後、同年7月にはイーサリアムETFも取引を承認しており、AVAXのETFが今後承認されるかが注目される。

VanEckのAVAX ETF申請は、暗号資産市場のさらなる成熟を示す重要な動きだと考える。特に、SECがビットコインやイーサリアムのスポットETFを承認した流れを踏まえると、次の有力候補としてAVAXやSOLが挙げられるのは自然な流れだろう。

バイデン政権下では、SECのゲンスラー委員長がイーサリアム以外の多くのアルトコインを「証券」と見なす厳格な規制を推進してきたが、トランプ陣営は暗号資産に対してより市場寄りの立場を取る傾向がある。

さらに、共和党は暗号資産業界からの支持を得るために、過度な規制の緩和を掲げる可能性が高い。もしトランプ政権がSECのトップを交代させ、規制緩和を進めれば、アルトコインETFの承認が加速するかもしれない。

この流れが実現すれば、AVAXやSOLといったレイヤー1ブロックチェーンのETFが承認される可能性は格段に上がるだろう。また、暗号資産市場全体にポジティブな影響を与え、機関投資家の資金流入がさらに増えることも期待される。