総合格闘技のマクレガー氏がミームコイン「REAL」発行、トランプ氏に続く話題のトークン誕生

総合格闘技界のスーパースター、コナー・マクレガー氏がミームコイン「REAL」をローンチし、仮想通貨市場への本格参入を果たした。

トークンは封印型入札によって販売され、ステーキング報酬や投票権といったユーティリティも搭載予定である。

マクレガーが語る「本物」のミームコイン戦略

REALトークンは、Real World Gaming DAOとの協業で開発され、4月5日から6日にかけて封印型入札（シールドビッド）形式で販売される。

マクレガー氏は、「これは単なる有名人の顔を使っただけのコインではなく、仮想通貨業界と世界を変えるための“REAL”なプロジェクトだ」と強調しており、不正な初期参加者を排除する公正なローンチである点をアピールしている。

I changed the FIGHT game.
I changed the WHISKEY game.
I changed the STOUT game.

Now it’s time to change the CRYPTO game.

This is just the beginning.

This is $REAL @getrealtoken #GetReal pic.twitter.com/XeEHdWFgTu

— Conor McGregor (@TheNotoriousMMA) April 5, 2025

ミームコイン市場の現状と投資家心理

スーパーサイクルは終焉も、スマートマネーは健在

ミームコイン市場は、トランプ大統領による「TRUMP」コインの登場で一時的に加熱したが、現在は落ち着きを見せつつある。

それでも、Nansenのアナリストによれば、機敏なトレーダーたちは依然としてチャンスを模索しており、短期的な利益を狙った取引が継続している。

貿易戦争と金融不安の中で存在感を増すビットコイン

一方、トランプ政権による大規模な貿易関税がもたらす経済不安は、リスク資産からの資金流出を招いている。株式市場は一日で5兆ドル以上の価値を失い、ビットコインがその中でも堅調に推移している点は特筆に値する。

これにより、ビットコインの「デジタル・ゴールド」としての位置づけが、より強固になりつつあると考えられる。

まず注目すべきは、単なる話題作りではなく、封印型入札（シールドビッドオークション）という公正なローンチ形式を採用している点です。これにより、ボットやスナイパーによる不正な初期取得を排除し、一般投資家にも平等な参加機会を提供しています。このような手法は、近年のラグプル（資金持ち逃げ）や不公平なプレセール問題への意識の高まりを反映しており、信頼性重視の姿勢がうかがえます。

また、REALトークンにはステーキング報酬やガバナンス投票権といった機能も実装予定であり、単なる「ミーム的な存在」に留まらない実用性を追求している点も評価できます。プロジェクトがDAOと連携している点も含めて、トークンを起点としたコミュニティ形成を視野に入れていると考えられます。

一方で、ミームコインというジャンルは依然として高リスク・高ボラティリティな市場であり、注目度が高い一方で短期的な価格変動も大きくなりがちです。トランプ大統領のTRUMPコインの例もそうですが、著名人トークンが人気を博す一方で、本質的な価値が伴うかどうかが中長期的な評価の分かれ目になるでしょう。

総じて、マクレガー氏の「REAL」は、単なるネタコインではなく、透明性や実用性を重視した新しいミームコインモデルの実験的な試みとして、今後の展開に注目すべきプロジェクトだと考えています。特に、ローンチ方法やガバナンス設計などが業界に良い影響を与えることを期待しています。