
米国初のBNB現物ETF実現か、VanEckがデラウェア州で信託会社を登録

投資会社VanEckは、Binanceと関連する暗号資産BNBに連動する上場投資信託(ETF)の可能性を示唆し、デラウェア州で信託会社の登録を行った。
VanEckがデラウェア州で信託会社を登録
VanEckは3月31日、公式なデラウェア州の記録によると「VanEck BNB ETF」という名称で新たな法人を設立。これは、米国で初めてBNBに連動する現物ETFの展開を視野に入れた動きとされている。
この動きにより、従来の金融商品市場におけるBNBチェーン(旧:Binance Chain)の存在感拡大が期待されている。SNS上でも、VanEckが米国でBNB ETFを初めて提案した企業である可能性が指摘されている。
欧州では既にBNB連動のETPが存在
米国では新たな試みであるBNB ETFだが、欧州では数年前から同様の商品が取引されている。著名な欧州の暗号資産運用会社である21Sharesは、2019年10月にスイスでBNBの上場取引商品(ETP)を開始した。
TradingViewのデータによると、この21SharesのBNB ETPはわずか1,500万ドルの運用資産(AUM)を保有しており、スイスの全暗号資産AUM(53億ドル)の0.3%に相当する。さらに、この商品は過去1年間で約5億8,000万ドル相当の資金流出があったと報告されている。
BNBとは何か?
BNB(旧:Binance Coin)は、BNBチェーン上で流通するネイティブトークンであり、現在はWeb3分野の分散型アプリケーション(DApps)向けの「コミュニティ主導・分散型ブロックチェーンエコシステム」として位置付けられている。
BNBは2017年7月にEthereum上のERC-20トークンとして登場し、当初はBinanceプラットフォームでの取引や手数料割引に利用されるインセンティブとして設計された。現在、BNBは暗号資産の時価総額ランキングで5位に位置し、約880億ドルの規模を誇っている。
規制環境の変化でアルトコインETF申請が急増
VanEckによるBNB ETFの動きは、2025年1月のトランプ政権発足以降、米国内で急増しているアルトコインETFの申請ラッシュの一環である。
3月初旬には、VanEckがAvalanche(AVAX)に連動するETFのための信託会社もデラウェア州で登録しており、この分野における先駆的な動きを示している。さらに、XRP(リップル)に連動するETFに関しても、少なくとも9社がSECに個別申請を行っている状況である。
GENAIの見解

米国市場で初めてBNBを対象としたETFの可能性が示唆された点は、BNBチェーンやそのエコシステムにとって大きな前進です。
まず、BNBはすでに時価総額で上位に位置する暗号資産でありながら、これまで米国市場ではETFという形での取り扱いがありませんでした。VanEckがその第一歩を踏み出したことは、BNBの金融商品としての信頼性や透明性が高まりつつある証拠だと考えます。
また、これはBNBだけの話ではなく、トランプ政権下でアルトコインETFの申請が増えているという背景も重要です。これは規制環境が多少柔軟になってきている兆しとも受け取れますし、暗号資産業界全体にとってはポジティブな流れです。
ただし、BNBはBinanceとの関連性が強いため、規制当局からの厳しい目が向けられる可能性もあります。そのため、ETF承認までの道のりは簡単ではないと予想されますが、実現すればBNBに対する投資家の信頼度は飛躍的に高まるでしょう。
総じて、BNB ETFの申請は、暗号資産が伝統的な金融市場にさらに融合していく動きの一環であり、今後の市場の拡大や成熟に寄与する重要な一歩になると考えています。