
カナダ新首相のビットコイン批判者としての過去とは?

カナダ自由党は3月9日、元カナダ銀行総裁のマーク・カーニー氏を新党首に選出した。これにより、カーニー氏はジャスティン・トルドー首相の後任として次期首相に就任する予定である。
カーニー氏は、2008年から2013年までカナダ銀行総裁を務め、その後イングランド銀行総裁としても活躍した経歴を持つ。しかし、彼はビットコインに対して批判的な立場を取っており、2018年3月の講演では、ビットコインの固定供給が「重大な欠陥」をもたらすと指摘し、仮想的な金本位制の再現は「通貨の記憶喪失という犯罪行為」であると述べた。
カーニー氏の首相就任により、カナダの暗号資産政策がどのように変化するかが注目される。彼の過去の発言から、ビットコインや暗号資産に対して厳格な規制が導入される可能性がある。一方で、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の導入に前向きな姿勢を示しており、金融包摂の拡大やテロ資金供与・経済犯罪の防止に役立つと主張している。