
ナスダック、グレースケールの現物Avalanche(AVAX)ETF上場をSECに申請
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ナスダック証券取引所は、グレースケールの現物Avalanche(AVAX)上場投資信託(ETF)の上場と取引の許可を求める正式な申請を米国証券取引委員会(SEC)に提出した。
グレースケール、ナスダックでAVAX ETFの承認を目指す
グレースケールは、AvalancheのネイティブトークンであるAVAXに投資するETFの承認を目指している。
AVAX ETFの19b-4フォームは、約2週間前にデラウェア州で信託法人として登録されたことを受けて提出された。今回の申請が承認されれば、2024年8月に設立されたグレースケール・アバランチ・トラストは、現物ETFへと移行することになる。
この新商品は、投資家に規制されたAVAXへの投資機会を提供することを目的としている。CoinGeckoのデータによると、AVAXは現在時価総額で17位にランクされているデジタル資産である。
公式発表でグレースケールは、AVAX ETFを「スケーラビリティ、セキュリティ、分散化に重点を置いた3つのチェーンを備えたスマートコントラクトプラットフォーム」と説明している。また、Avalancheの現実資産(RWA)トークン化への役割にも言及している。
AVAX ETFの保管業務は、Coinbase Custodyが担当する予定だ。
VanEckもAVAX ETFを申請中
グレースケールだけでなく、VanEckも現物Avalanche ETFの申請を行っており、AVAXベースの投資商品の提供に対する関心の高まりが見られる。
アルトコインETF競争が過熱
この新たな申請は、トランプ政権下でSECがデジタル資産業界に対してより友好的な姿勢を見せ、Robinhood、Kraken、Coinbase、OpenSea、Rippleへの仮想通貨関連調査を相次いで取り下げたことを背景としている。
アルトコインETFの申請が相次ぐ中、BloombergのETFアナリストは、ライトコイン(LTC)ETFが米国で承認される可能性が最も高いと予測しており、その確率は90%と見積もっている。続いて、ドージコイン(DOGE)は75%、ソラナ(SOL)は70%、XRPは**65%**の承認確率があるとされている。
なお、SECは2024年1月に現物ビットコイン(BTC)ETF、同年7月には現物イーサリアム(ETH)ETFを承認している。
GENAIの見解

これまでビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)といった主要通貨の現物ETFが承認されてきましたが、AVAXのようなレイヤー1プロジェクトのETFが申請されたことは、アルトコイン市場への機関投資家の関心の高まりを示しています。
特に、Avalancheはスケーラビリティと分散性を重視した次世代のスマートコントラクトプラットフォームとして、現実資産(RWA)のトークン化にも積極的に取り組んでいる点が評価されています。このような技術的優位性を持つプロジェクトへのETF投資が実現すれば、従来の金融市場との架け橋となり、より多くの機関投資家が仮想通貨市場に参入する可能性があります。
また、VanEckも同様のAVAX ETFを申請していることから、競争の激化が市場の成熟を促すことも期待できます。複数の大手資産管理会社がアルトコインETFを提供することで、投資家は多様な選択肢を持つことができ、流動性の向上にもつながるでしょう。
一方で、SECがこれまでビットコインとイーサリアム以外の現物ETF承認に慎重だったことを考慮すると、AVAX ETFの承認までには一定のハードルがあると見ています。しかし、トランプ政権下でSECの姿勢が軟化していることや、Robinhood、Kraken、Coinbaseなどへの調査が取り下げられたことを踏まえると、アルトコインETFの承認が加速する可能性も十分あるでしょう。