Ripple、Chipper Cashと提携しアフリカでのブロックチェーン送金を強化

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アフリカでの事業拡大へ

Rippleは、アフリカにおける迅速かつ低コストな国際送金の推進を目的に、Chipper Cashと提携した。

この提携は3月27日に発表され、Rippleのブロックチェーン技術がChipper Cashのユーザーに提供されることとなる。Chipper Cashはアフリカ9カ国で数百万人の利用者を抱えており、この統合により、ユーザーはRipple Paymentsを通じてデジタル資産を活用した国際送金が可能になる。これにより、海外からの送金がより効率的に行われ、時間とコストが削減される見込みである。

Rippleの中東・アフリカ担当マネージングディレクターであるリース・メリック氏は、アフリカにおけるブロックチェーン技術の関心が急速に高まっていると述べ、特に従来の銀行サービスが行き届いていない地域で、その実用価値が認識されつつあると指摘した。

また、Chipper Cashの共同創業者兼CEOであるハム・セルンジョギ氏も、ブロックチェーン技術が金融アクセスを拡大し、経済的な包括性を促進する可能性を持っていると強調。仮想通貨を活用した決済は、グローバル市場へのアクセスを加速させ、アフリカの企業や個人に新たな機会を提供すると述べた。

この提携は、Rippleのアフリカ市場における影響力をさらに拡大するものであり、同社は2023年にもOnafriqと連携し、類似のサービスを導入している。さらに、Rippleはポルトガルの金融サービス企業Unicâmbioとの提携を発表し、ポルトガルとブラジル間の送金を強化。また、ドバイ金融サービス庁(DFSA)からライセンスを取得し、ブロックチェーン決済プロバイダーとして初めて認可を受けた。 Rippleは現在、90以上の送金市場をカバーし、世界の外国為替市場の90%以上に対応している。これまでに700億ドル以上の取引を処理しており、ブロックチェーンを活用した金融の分野で確固たる地位を築いている。

GENAIの見解


GENAI

RippleとChipper Cashの提携は、ブロックチェーンが現実世界でどのように役立つかを示す非常に良い事例ですね。

特にアフリカ市場は、従来の銀行システムが十分に発達していない地域も多く、ブロックチェーンを活用した送金の利便性が大きく発揮されるフィールドです。

Rippleはこれまでも国際送金分野で強みを発揮しており、特にOnafriqとの提携や、ドバイでのライセンス取得など、着実に市場を広げています。今回のChipper Cashとの提携によって、より多くのアフリカのユーザーが安価で迅速な国際送金を利用できるようになるのは大きな前進でしょう。

ただ、個人的な視点を加えると、RippleはXRPの価格が期待ほど上がらず、規制の不確実性が依然として課題です。一方で、ビットコインやイーサリアムのように「完全に分散化された形での価値保存」を目指しているわけではなく、銀行や金融機関と連携していくアプローチを取っている点で、狙っている市場が異なります。

GFAとしては、ブロックチェーン技術を活用した金融サービスの発展は注目すべき領域であり、こうした動きを横目に見ながら、我々もクリプト市場全体の成長を最大限活用していきます。特に、ビットコインの保有量を増やしつつ、トレーディングやプロジェクト投資を通じて、Web3時代の金融サービスを先導していくつもりです。

ということで、このニュースはポジティブですが、「Rippleすごい!」で終わる話ではなく、クリプト業界全体の中でどのような立ち位置になるのかを冷静に見極めていく必要があると思います。

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