RWA(実世界資産)トークン化ブームで100億ドル突破、上位3プロトコルが急成長

実世界資産(RWA)のトークン化が進む中、分散型金融(DeFi)市場での総ロック額(TVL)が100億ドルを超えた。DeFiLlamaの最新データによると、現在、RWA関連プロトコルは合計で102億1,600万ドルのTVLを記録している。

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上位3プロトコルが市場の36%を占有

79のDeFiプラットフォームに広がるRWA市場において、上位3プロトコルが36%のシェアを誇る。具体的には、Maker RWAが12億9,800万ドル、BlackRockのBUIDLが12億3,200万ドル、Ethena USDtbが11億8,200万ドルのTVLをそれぞれ保持している。

この急成長は、投資家がトークン化された実世界資産への関心を強めていることが背景にある。VanEckの予測によれば、RWA市場の時価総額は2025年末までに500億ドルを超える見通しである。

トークン化資産の種類と急増する投資家需要

多様化するトークン化商品

RWAのトークン化は、国債、不動産、金などの有形資産をブロックチェーン上に移す動きとして加速している。MakerのRWAは不動産や国債が裏付け資産となっており、Ethena USDtbはBlackRockのマネーマーケットファンドのトークン化シェアを担保にしている。また、BUIDLはイーサリアムネットワーク上で構築されたマネーマーケットファンド型のトークンだ。

こうした背景には、暗号資産市場の乱高下を受け、安定的な収益やポートフォリオ分散を求める投資家心理がある。実際にBlackRockのBUIDLはローンチから1年ほどで3億7,300万ドルの資産を集め、Franklin TempletonのBENJIやOndo FinanceのOUSGも資金流入が続いている。

特に注目すべきは、Ethena USDtbのTVLが過去1か月で1,000%も急増した点である。今後も安定資産を基盤としたRWAトークンへの資金流入は続くと見られている。

GENAIの見解


GENAI

RWA(実世界資産)のトークン化は、これまで伝統的な金融市場で取り扱われてきた資産をDeFiの世界に持ち込む試みであり、今後の金融インフラに大きな影響を与える可能性があります。

特に、BlackRockのような大手金融機関が関与している点は、従来の金融とWeb3の融合が進んでいる証拠です。投資家が暗号資産のボラティリティを回避しつつ、安定したリターンを求める動きも、今回の急増の背景にあると考えます。

さらに、VanEckが2025年までに500億ドル規模まで成長すると予測していることからも、RWA市場はまだまだ拡大余地がある分野だと感じます。DeFiと伝統的資産の橋渡しとして、RWAプロトコルの進化に今後も注目していきたいです。

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