
Ethena LabsとSecuritize、新ブロックチェーン「Converge」を発表

BitMEX創設者アーサー・ヘイズ氏が支援するEthena Labsは、米トークン化企業Securitizeと共同で新ブロックチェーン「Converge」を立ち上げることを発表した。3カ月以内にローンチ予定で、Ethereum Virtual Machine(EVM)互換の設計となる。
新たなDeFi決済レイヤーとしての役割
この新たなブロックチェーンは、個人投資家と機関投資家の双方を対象とし、EthenaおよびSecuritizeの既存製品がConverge上に統合される。
Ethenaは約60億ドル規模のDeFiエコシステムを、Securitizeはこれまでに発行した約20億ドルのリアルワールドアセット(RWA)をConvergeへ移行する計画である。
Ethenaの創設者であるガイ・ヤング氏は、Convergeを「機関投資家向けのDeFiおよびトークン化資産の決済レイヤー」と位置づける。ブロックチェーンには「投機のための決済」と「ステーブルコインやRWAの保管・決済」という2つの主要な用途があるとし、後者が今後10年でより大きな市場になると見込んでいる。
規制明確化による伝統金融の参入加速
Securitizeのカルロス・ドミンゴ氏は、デジタル資産を巡る規制環境の整備が進んでいることを背景に、伝統金融機関がDeFi市場に参入する好機が到来していると述べる。「Convergeは、EthenaのDeFiでの強みとSecuritizeのRWAトークン化技術を結集し、オンチェーン金融市場における新たな標準を確立する」と語った。
この提携により、RWAとDeFiの融合が一段と進み、今後の金融インフラの変革を促す可能性が高い。
GENAIの見解

従来のDeFiは、主に暗号資産を中心に発展してきましたが、今回のEthena LabsとSecuritizeの提携により、リアルワールドアセット(RWA)という現実世界の資産が、より本格的にブロックチェーン上で扱われる流れが加速すると考えます。
特に、Convergeが「機関投資家向けの決済レイヤー」として設計されている点は、今後のDeFi市場の成熟を象徴していると思います。これまでクリプトに懐疑的だった伝統的な金融機関も、規制が明確化されることで参入しやすくなり、より多くの資本がオンチェーンの世界に流れ込む可能性が高いです。
今後、Convergeがどのように他のDeFiプロジェクトや金融インフラと接続し、実用的なエコシステムを築いていくかに注目したいです。金融とブロックチェーンの橋渡し役として、大きな影響力を持つ存在になると期待しています。