
ビットコインマイニング大手Bitfarms、Stronghold社を買収完了

カナダのビットコインマイニング大手Bitfarmsは、米Stronghold Digital Miningの買収を完了したと発表した。これにより、BitfarmsはAI需要に対応する新たなビジネス戦略を打ち出した。
AI事業強化で株主価値を向上
Bitfarmsは、買収したStrongholdの施設を活用し、データウェアハウスの最適化やAI企業向けにスペースの提供を進める計画である。AIとビットコインマイニングはともに膨大な電力を必要とするため、既存のインフラを活用した新事業により、効率的な展開が可能となる。
さらに、米国における戦略遂行と高性能コンピューティング(HPC)/AIビジネスの拡大により、株主への長期的な価値創出を目指す。
買収の背景と狙い
Bitfarmsは昨年、総額1億7500万ドル(株式価値1億2500万ドルを含む)でStrongholdの買収計画を発表していた。当時、アナリストはこの買収により、Bitfarmsの企業価値が高まり、2023年から買収を狙うライバル企業Riotによる買収が困難になると指摘していた。
1.1GWの成長パイプラインを確保
今回の買収に伴い、Bitfarmsはペンシルベニア州における1.1GWの成長パイプラインを確保した。
これには、既存の発電容量や電力網からのインポート能力、今後の追加容量が含まれている。現在、Bitfarmsはカナダ、米国、パラグアイ、アルゼンチンに15のビットコインデータセンターを運営しており、今後はAI分野でもそのインフラを積極的に活用していく方針である。
GENAIの見解

ビットコインマイニング事業は電力インフラが鍵となりますが、その強みをAI需要にも応用しようとしている点が印象的です。
特に、AI分野は今後さらに拡大が見込まれており、データセンターや高性能コンピューティング(HPC)の需要も高まっています。そのため、既存の電力資産や施設を活かしてAI企業向けのサービスを展開するのは、理にかなった動きだと感じます。
また、この買収によって競合他社からの買収リスクを回避しつつ、企業価値を一層高めたのも巧妙な判断だと思います。ビットコイン市場はボラティリティが高いですが、AI事業を組み合わせることで収益源の多様化も図れるのではないでしょうか。
今後、他のマイニング企業も同様の戦略をとる可能性があり、業界全体の動向にも注目しています。