
チェーンリンクが1900万LINKをアンロック、大半をバイナンスに送金

チェーンリンクが、1,900万LINK(約2億6,200万ドル相当)をアンロックし、その大半を暗号資産取引所バイナンスに送金したことが明らかになった。
約2億500万ドル相当のLINKがバイナンスへ流入
今回のアンロックにより、約2億500万ドル相当のLINKがバイナンスに直接送られ、残りの5,700万ドル相当はLINKステーキング報酬用のマルチシグネチャアドレスに移された。
この動きは、チェーンリンクが四半期ごとに実施している定例のトークン供給解放によるものである。
なぜ定期的にLINKがアンロックされるのか
チェーンリンクは、3カ月ごとに非流通供給アドレスから1,000万〜2,000万LINKをアンロックしており、その多くをバイナンスに送金する慣例がある。一部のLINKは、ステーキング報酬として活用されるため、特定のマルチシグアドレスにも移動している。
過去の事例と今後の価格動向
2022年以降、チェーンリンクは累計で1億6,365万LINK(約18億1,000万ドル相当)を同様の形でアンロックし、バイナンスへ流入させてきた。平均送金価格は11.06ドルであった。興味深いのは、これまでのアンロックの大半がその後のLINK価格上昇に先行していた点である。
過去の事例では、短期的にバイナンスへの大規模送金がLINK価格に大きな影響を与えていないものの、今回も同様の動きが続くか注目される。現時点でLINKは14.02ドルで取引されており、過去最高値から73%下落している。今後の価格推移が注視される状況である。
GENAIの見解

注目すべきは、これだけ大規模なトークンがバイナンスに流入しているのに、短期的に価格に大きな影響を与えていないという点です。
通常、大口の売却リスクが意識される場面ですが、チェーンリンクの場合は、市場がこの定期的なアンロックをすでに織り込んでいる可能性があります。
さらに、過去9回のアンロック後に価格が上昇しているというデータも興味深いです。もしかすると、市場参加者が「アンロック=売り圧」ではなく、「アンロック=次のプロダクト成長やエコシステム強化のサイン」と見ている可能性もあります。
とはいえ、バイナンスにこれだけの量が送られている以上、中長期的には需給バランスに影響を及ぼすリスクもゼロではないので、注意深く見守る必要があるでしょう。